魅力的な国「ニュージーランド」
国名〈はるかな白い雲の国〉
「ニュージーランド」はオランダ語「ノヴァ・ゼーランド(新しい海の土地)」の意味。1642年にオランダの探検家アベル・タスマンが発見し故国オランダのゼーランド地方に似ていることから命名。
先住民マオリは「アオテアロア(白く長い雲のたなびくところ)」と呼んでいました。
発見者〈オランダ、そして英国から〉
アベル・タスマンの発見から1世紀以上もたった1769年に英国の探検家ジェームズ・クックが再発見して、全土を細かく測量しました。
クックが上陸したのは北島東端に近いギズボーンのカイティ海岸。現在、上陸地の近くにはサーベルを手にしたクックの銅像がこの地を見下ろしています。
独立への道〈ワイタンギで講和〉
クックの発見以来、ニュージーランドには捕鯨や豊富な木材を求めて英国、フランスなどから新天地を夢みる開拓者たちが渡ってきました。伝染病や新しい渡来者との抗争などで先住民マオリの人口は最盛期の4割に激減するなど土地と資源をめぐる無秩序の時代を迎えます。この争いを終結させたのがマオリと英国のあいだで結ばれたワイタンギ条約。
同条約の締結を機に英国領に。今はワイタンギ条約記念館として観光名所になっています。
その後、1907年に自治領に昇格して、事実上独立。47年にウエストミンスター憲章を承認して完全独立。英連邦加盟。非核政策を貫いています。
人々と言葉〈美しいクイーンズ・イングリッシュ〉
人口は約380万人(1999年)。人口構成は欧州系80%、マオリ13%、ポリネシア系5%、アジア系が2%。最近はアジア系の移民が増えています。人口の50%がオークランド、クライストチャーチ、ウエリントン、ダニーデン、ハミルトンに集中。言語は英語とマオリ語が公用語。英語は美しく、流麗なクイーンズ・イングリッシュです。
首都〈『園遊会』の舞台〉
ウエリントン。1865年にオークランドから遷都。北島の南端で南北両島のほぼ中央。
作家キャサリン・マンスフィールドの生地で、代表作『園遊会』の舞台。地名はナポレオン軍を破った英国将軍ウエリントンの名前から。
1994年に堺市(大阪府)と姉妹都市になりました。
暮らし〈実直で慎ましやか〉
人びとは実直で誠実、友好的。暮らしぶりは慎ましやかで健康的。
そして何よりも親切であるのが、当人たちも気付かぬニュージーランドの財産です。
治安がよく安心して旅行が楽しめます。
日本人が忘れかけている「優しさ」が生活基盤を築いています。
ホームステイやファームステイをすれば人柄の良さや堅実な生活ぶりはたっぷりと体験できるはずです。
スポーツ〈ラクビー大国〉
アウトドア・ライフ大好き人間の国ですからスポーツの舞台はいたるところに。国技はラクビー。ナショナルチーム「オールブラックス」入りは少年たちの夢であり、全国民のプライドにもなっています。
ラクビーの他にヨット、カヤック、乗馬、スカッシュ、クリケット、スキー、スノーボード、フィッシング、トレッキング、ハイキングなど気軽にスポーツが楽しめます。
エベレストに最初に登頂したヒラリー卿はニュージーランドの誇りです。
伝統芸術〈繊細でダイナミックな彫刻〉
マオリの木彫作品のダイナミズムと繊細さは目を見張るものがあります。彫刻は集会所や教会の壁面やカヌーに施されています。またヒスイ(グリーン・ストーン)の装飾品はマオリの至宝とされていたもので、同型のアクセサリーが旅人にも人気です。
マオリ系のソプラノ歌手キリ・テ・カナワは世界中の音楽ファンを魅了しています。
植物〈国花はコーファイ〉
大海によって隔絶されてきたので固有の植物がたくさん生育しています。国花のコーファイ、真紅のラータ、ポフツカワ(通称:クリスマスツリー)、さらにはカウリ、リム、トタラなどの樹木やニュージーランド観光局のシンボル・ロゴになっているシダ類は150種に及びます。
動物〈飛べなくても安全〉
ヘビや猛獣のいないニュージーランドは鳥類の楽園飛べない鳥である国鳥キーウィ、タカヘ、ウェカなどが代表的です。アホウドリ(ロイヤル・アルバトロス)やペンギンなどの自然保護区がしっかりと管理・運営されてエコツアーの旅行地としても、最近とみに注目されています。
100%PURE〈これぞニュージーランド〉
「地球の箱庭」と呼ばれるだけあって、さまざまな自然が日本の7割ほどの国土に凝縮されています。北欧以上というスケールのフィヨルド、氷河、活火山、間欠泉、大草原・・・。北島にはトロピカル・ジャングルを彷彿とさせる緑の大地やビーチが広がっています。そして、何よりも澄みきった大洋・大気と大空。満天の星。
混じりっけなしの大自然…「100%PURE」。
これこそがニュージーランドです。
面積 | ||
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ニュージーランド・フランクリン | 2,109㎢ | |
諏訪郡 | 715.41㎢ | |
原村 | 43.16㎢ | |
人口 | ||
ニュージーランド・フランクリン | 約52,000人 | |
プケコヘ | 約15,000人 | |
諏訪郡 | 約211,630人 | |
原村 | 約7,500人 | |
気候 | ||
プケコヘ | 原村 | |
年間降水量 | 1,350mm | 1,282mm |
夏の平均気温 | 24℃ | 23℃ |
冬の平均気温 | 14℃ | -4.4℃ |
年間日照時間 | 1,855時間 | 2,202.5時間 |