原村では高原野菜の栽培が盛んで、特にセロリ(地元の方はセルリーと呼びます)は夏場の生産量が日本一。作物が育てられているのは標高およそ900mから1100mのエリアです。昼夜の気温差がある当地では、野菜が糖分を蓄え甘く育ちます。
原村は星が美しく見える場所としても有名で、「星降る里」とも呼ばれています。 街明かりが少ないため夜はとても暗くなり、特にペンションビレッジのある標高1300m以上のエリアは、空気が澄んでいて絶好の星空スポット。 東京スカイツリーの2倍以上の高さにいると思うと、余計に星が近く見える気がしてきます。
原村には60軒ほどの宿泊施設があり、そのほとんどが「ペンション」と呼ばれる小さな宿です。八ヶ岳美術館に近い第1ペンションビレッジと、八ヶ岳自然文化園に近い第2ペンションビレッジの2つのエリアに多くの宿が集まっています。
原村では村内のすぐれた特産品を認定する「原ブランド特産品」事業を行い、現在4事業者8商品が認定されています。原村の自然や風土、農産品を生かした商品となっています。
「鏝絵(こてえ)」は、土蔵や壁面の装飾として、しっくいを鏝(こて)で造形して作られた模様や絵のことです。昔の農家の庭には蔵があり、農作物などの保存に欠かせないものでした。今では蔵の数は少なくなりましたが、昔ながらの蔵を大切に残している家や、新しく土蔵を作り鏝絵を描いてもらう方もいて、蔵は原村の景色に溶け込んだ存在です。
ぼろ機織りは裂き織りとも呼ばれ、古布を裂いたものを緯糸(よこいと)に渡した織物のことをいいます。綿花が育たない寒冷地を中心に、古くは農家の女性の冬の手仕事として当たり前のものでした。衣類を再生し敷物などを作る、「ものを大切にする心」とともに受け継がれてきた文化です。
標高900~1500mほど、八ヶ岳西麓に広がる長野県原村は、夏でも朝晩は涼しく避暑地として多くの方が訪れます。広い長野県の中でも原村は東京寄りの場所にあり、新宿や名古屋から高速道路を使って車で2時間ほどです。気軽に行ける信州の高原は、雄大な八ヶ岳を眺めながらのドライブ旅にピッタリ。 八ヶ岳ブルーの空の下、ランチを楽しんだり、おいしい高原野菜を見つけてください。 空気が澄んで街明かりが少ない原村は「星降る里」とも呼ばれています。村内には60軒もの個性的なペンションや宿があります。 ぜひお気に入りの宿に泊まり、ここでしか見られない星空も体験してくださいね。