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原村観光ガイド原村のおすすめ情報昔からSDG’sな暮らしです ぼろ機織り/さき(裂き)織り

昔からSDG’sな暮らしです ぼろ機織り/さき(裂き)織り

ぼろ機織りは裂き織りとも呼ばれ、古布を裂いたものを緯糸(よこいと)に渡した織物のことをいいます。綿花が育たない寒冷地を中心に、古くは農家の女性の冬の手仕事として当たり前のものでした。衣類を再生し敷物などを作る、「ものを大切にする心」とともに受け継がれてきた文化です。

写真5-1
【裂織のこたつ掛け】八ヶ岳美術館提供
『第9回あなたが選ぶ信州の裂織展』内特集「諏訪地域に残る古い織り物展」(2022)より

 

現在の原村には、伝統保存活動として機織りを続けたり、織物を趣味として楽しんでいる皆さんがいらっしゃいます。また作家の野中ひろみさんは、古くからの機織りに「つづれ織り」の技法を取り入れ「さき織り」として新たなジャンルを構築しました。生活必需品だった「ぼろ機織り」は、現在より楽しく美しく分野を広げています。

写真5-2
原村郷土館での機織り体験

夏には原村郷土館などでも機織りの体験ができますので、ぜひ足をお運びください。野中さんの作品は樅の木荘など村内施設にも展示されています。織物でありながら、水や雲や風などの動きを感じさせる作品です。

写真5-3
樅の木荘に展示されている野中ひろみさんの作品

人と自然が作り上げた田園の美しさなど、日本の原風景を未来に残し、輝きを持つ村を目指して原村は「日本で最も美しい村」連合に加盟しています。詳しくは村HPの「美しい村」をご覧ください。

 

写真5-4
緯糸につかった古布の色柄が織物の新たな柄になります

「日本で最も美しい村」連合加盟に関わり、原村について認定されている3つの地域資源のうちのひとつが、このページでご紹介した

「”ぼろ機織り”と”さき織り”が共存する織物文化」

です。この他に、

「八ヶ岳の裾野に広がる豊かな自然と農地が調和した農村景観」
「土蔵の鏝絵(こてえ)」

の2つが認定されています。