原村教育委員会 子ども課では、令和7年9月16日から9月30日にかけて、村内小・中学校の保護者の皆さまを対象に、「はらっぱ」の利用状況やご意見を伺うアンケートを実施しました。
本調査は、集落支援員に委託して実施したもので、放課後・土曜日・長期休業における利用実態や課題を把握し、今後の運用検討の参考資料とすることを目的としています。
調査の概要
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期間:令和7年9月16日~9月30日
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実施体制:原村教育委員会 子ども課(集落支援員に委託して実施)
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対象:村内小・中学校の保護者(お子さん1人につき1回答)
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対象者数:608人(小404/中204)
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回答者数:108人(回答率18%)
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方法:学校連絡網(オクレンジャー)で周知し、インターネットフォームで回答
主な結果
1. 放課後の利用
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利用している/していないは各50%。
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利用者の主目的は「お迎えまでの短時間待機」(約65%)。一方で「友達と過ごす居場所」としてのニーズも一定数あり、施設の想定(短時間の待合い)と期待(交流・遊び)に機能面のギャップが見られました。
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中学生の利用は少なく、「小さい子が多く居づらい」「やることが分からない」等の声がありました。
2. 土曜日・長期休業の利用
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利用している:24%/利用していない:76%。
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利用時間帯は午前(10~12時)が中心。未利用理由は「他の予定」「距離」「一緒に行く友達がいない」「何ができるか分からない」等が多く、未利用層の約半数が「条件が整えば利用したい」と回答しました。
3. ご意見・ご要望(抜粋)
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安全・見守り:混雑時間帯の声かけ・巡回、走らない導線づくり等への要望。
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活動環境:学習スペースと交流スペースのゾーニング、短時間の工作・ゲーム・学習サポート等、「行く理由」づくりに関する提案。
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情報面:「できること/できないこと」「利用マナー」の分かりやすい発信。
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中学生対応:静かに過ごせる時間帯・エリアの確保 等。
4. ボランティアの参加意向
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「できる範囲で協力したい」が8割超。
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ただし、常時見守りの配置は前提とせず、イベント補助や短時間の学習サポート等、役割を明確にした関わりが望ましいとの示唆がありました。
5. 指定管理(民間委託)に関する意見
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現時点では「どちらとも言えない」が多数。
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選定時に重視してほしい点として、既存ルールの確実運用/開館時間の柔軟化/イベントの充実が挙げられました。
総括(今後の検討の方向性)
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放課後については、現行の「お迎えまでの短時間の待合い」を基本としつつ、アンケートで示された学習ニーズとのバランスを踏まえ、運用面の整理(ルールの明確な周知、混雑時間帯の声かけ・巡回等)や、中学生の利用に配慮したスペースの活用(個室の開放を含む)について検討します。
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土曜日・長期休業については、地域の皆さんの協力を得ながら、イベントの実施可能性を含め、利用しやすさの向上に資する取組について検討します。
指定管理(民間委託)に関しては、現時点では検討段階であり、いただいた意見を参考にしつつ、公共性や安全性の確保を前提として慎重に検討します。
いただいたご意見は、今後の運用検討の参考とさせていただきます。ご協力ありがとうございました。
