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平成23年度 広報はら5月号

更新日2021年3月11日

平成23年度広報はら5月号村長きよしの山麗朴談vol.45

それにしても大災害です。東北地方太平洋沖地震の惨状はまさに目を覆いたくなるものです。死者行方不明者は合わせて2万7千人で、この数は未だ増える可能性もあります。大津波の猛威は近代的な港湾施設をいとも簡単に呑みこみ、内陸部にまで及んでいます。

以前から言われており、それなりの備えも警戒もしていた筈ですがどこにも及びません。津波の襲う状況の映像は、まるでSF映画でも見ているようで、とても現実のものとは思えず、自分が自分でないような異な気分に陥りました。マグニチュード9.0は地震観測が始まって以来最大だそうで、津波の高さは最大15mにもなったようで、地形によっては30~38mも駆け登っているようです。

被災された方々に心からお見舞申し上げますと共に、亡くなられた方々には心からご冥福をお祈り致します。

市街地が瓦礫の山と化し、復興はどこから手をつけたら良いのか途方に暮れる状態ですが、それに追い討ちをかけているのが福島第一原発の事故です。想定外の津波とはいうものの、最も災害に強くなければならない筈のパワーハウスが、こうも簡単に機能停止どころか放射能を撒き散らし、被害を拡大してしまっているのです。

人類は科学の発達を過信しすぎていたのではないでしょうか。どんなに人知が発達しても自然は制御できないということを、つくづく反省しなければなりません。ある政治家が「天罰」と言ってすぐ撤回しましたが、私たちは神の領域を侵すことは出来ないのです。

この大災害に対して支援の手が国内外から寄せられています。心から嬉しく頼りに思います。危急の時ほど人間の真価が問われるのです。本村でも多くの義援金、救援物資、また被災者受入れの申し出が寄せられ、心から感謝し、原村社会の底力を感じました。

人の暖かさと絆で一日も早く復興し、また元の繁栄の社会を築き上げたいものです。

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