人々が森林と関わることにより、里山として活用することの意義を理解したり、世代間の交流を図ったりしながら、やすらぎの場、学びの場としての森を長期的な展望の下に保全していきたい。
「どんぐりの苗を育てよう」では、「どんぐりを植えるための場所」をつくるためにカラマツを伐採しました。
今回はそれを「キノコの菌打ちをするための、ほだ木」に使い、有効に活用いたしました。
参加された方々には、菌打ちをしたほだ木を1本ずつ持ち帰りました。
昨年11月に「どんぐりの苗を育てよう」で持ち帰って育てたどんぐりの苗を植えました。
今はまだ芽が出たばかりですが、数十年後には立派なミズナラの木に成長してくれることでしょう。
また、村民の森を散策しやすいように散策路をつくりました。
草を刈り、藪を払ってつくった「小径(こみち)」は、きっとあなたの冒険心をくすぐります。
前回に引き続き、草を刈ったり木にからみついたクマヤナギを払ったりして散策路を作りました。
これまでは一本道だった道が、分岐したり周回できるようになり、散策できる範囲も広がりました。
新しい小径ができた村民の森を、ぜひ散策してみて下さい。
任務分担し、一方では石を組んでかまどをつくりました。
かまどの場所は、前回どんぐりを植えた近辺です。
作ったかまどでお湯を沸かし、特製のお茶をいれて皆で飲みました。
一仕事の後のお茶の味は、格別です。
間伐を行い、伐採木を切り分けてほだ木をつくりました。
今回に限り安全上、作業経験者だけで行いました。
まず最初に、専門部会員より全員に間伐の要領と注意事項について説明しました。その後、班分けして作業を行いました。
来年の春にはこのほだ木を使って「キノコの菌打ち」を行ないます。
「森林が生活に密接な関係があった頃、森林を大切にしていた頃の話を聞きたい」
以前から、そのような講演会を開きたいと思っていました。
宮坂里見さん(写真左)と伊藤近光さん(写真中央)に講師をお願いし、昭和10~20年代のお話をお話いただくことができました。
当時は燃料や建築材として木が使われたために林業が盛んで、木材の輸送のためにトロッコが使われていました。
「カナダやロシアも、このまま伐採していればいずれ木がなくなる。その時に国内林業が再び重要性を増す。」との言葉が印象的でした。
森林整備のために間伐したカラマツを「ほだ木」として資源活用する、キノコの菌打ち。
好評だった昨年を上回り、今年は50人を超える参加がありました。
今回はクリタケの菌を打ち込み、上手に行けば翌年の秋には収穫ができます。
各参加者には、菌打ちしたほだ木1本を持ち帰り各家庭で楽しむ事になりました。