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平成24年度 広報はら7月号

更新日2021年3月11日

平成24年度広報はら7月号村長きよしの高原の風vol.11

5月21日。金環日食。日本列島では実に173年ぶりとのことで、世紀の天体ショーとして大きな関心を呼びました。金環の現れる列島の帯状地帯では、天気の晴れることを願って天文ファンのみならず、総ての人々が心待ちしました。長野県ではよく晴れて原村でも金環日食を心ゆくまで満喫できました。八ヶ岳自然文化園では内外から500人近くもの人で賑わいました。

太陽が右上から欠け始め、金環に近づくと木もれ日までもがその様を呈し、それは美しくも神秘的な感動を与えてくれました。装備した望遠鏡では太陽フレアやベイリービーズが観測され、学術的にも価値の高い天体現象でした。食の最中には気温も最大5℃程下り、照度も8分の1程になり、不思議の世界を現出しましたが、改めて太陽の恵みの偉大さも感じました。食が金環になる瞬間には「星の降る里同好会」の音頭でカウントダウンを行い、文化園全体が一体化し至福の一時でした。食の初めの6時19分から終りの9時過ぎまで、金環状態の約3分を含め雲一つなく快晴に恵まれたことは、天文の原村八ヶ岳自然文化園ないし原村の名前を一段と高めてくれたものと思います。遠くから車をとばして集まった天文ファンも大満足でした。新聞にも八ヶ岳自然文化園の様子が報道され、誇らしくさえ感じました。

ハレー彗星やペルセウス座流星群他多くの天体ショーが起こる度、八ヶ岳自然文化園での観望の様子は必ず報道され、6月6日の金星の太陽面通過の天体現象でも報道されていました。「はらむら」という名の小惑星をもつ原村は、今や天文が一つのブランドです。

本年北海道東川町で行われた「全国小さくても輝く自治体フォーラム」で、資生堂名誉会長の福原義春氏はその特別講演で、永続する地域には文化的要素があることを強調されました。原村の未来を天文で作るのは夢があっていいと思うのです。

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