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平成24年度 広報はら8月号

更新日2021年3月11日

平成24年度広報はら8月号村長きよしの高原の風vol.12

関西電力大飯原発がとうとう再稼働しました。共同通信の5月末の世論調査で56.3%もの国民が反対し、ストレステストでも万全の結論でもない中での再稼働です。とても快哉を叫ぶ気にはなれません。

政府においては原発の再稼働がないことには、この夏の逼迫した電力不足を乗り切れないとか、計画停電をするようだと産業経済に与える影響が大きすぎて、国際競争から脱落してしまうとか言っています。9電力の最新データから計算すると最大11%の節電が必要ですが、無理なくできる節電は6%で、残り5%は経済に悪い影響が出るとしています。一方エコガラスの開発を始め多彩な節電商品や節電対策で、この夏を乗り切ろうとする努力も活溌です。

原発の再稼働は万止むを得ないのかも知れませんが、不可解なのはそれで通年稼働をして行く方針であることです。国においては原子力依存度を0%、15%、20%~25%などとする三つのシナリオで検討しているとのことです。比較のため0%を一応入れてはいますが、原発ありきの結論にする為と思われます。どうも国では福島の事故も何のその、まだ懲りていないようです。目に見えない放射線の脅威が如何に苛酷なものか、本当には解っていないようです。9電力の株主総会も脱原発など、どこ吹く風です。原子力ムラの人達は普通の感覚が麻痺しているフシがあります。

それではいけないのです。持続可能な社会の発展を考える時、使用済核燃料の安全安定な行き場所もない物にいつまでも頼っていてはいけないのです。世界でもドイツなど環境を重視する国は脱原発を目指しています。事故が起る度に想定外では困るのです。しかもそれが苛酷事故では安心していられません。

人間は事故を起します。過去の知見のない所でそれは苛酷となります。安全安心の社会の為には、再生可能エネルギーの開発に力を入れ、脱原発を目指さないといけません。

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