原村周辺での御柱の風景をご紹介します
申と寅の年、7年目ごとに一度行われる「御柱祭」は盛大さや勇壮さから全国的にも有名です。
今回、令和4年の御柱祭は新型コロナウイルス感染症に対応するため、いつもとは違う方法ではありますが伝統を引き継いで御柱を建て替えます。
このページでは村内で見られる上社の御柱祭の風景を中心にご紹介します。
■御柱祭について詳細は下記にお問い合わせください
諏訪地方観光連盟・御柱観光情報センター
https://onbashira.jp/
TEL:0266-58-1123 FAX:0266-58-1844
原村は御柱出発の地
原村には「御柱道」と呼ばれる御柱の曳行路があり、上社の御柱出発の地となっています。
山から切り出され、安置されている御柱。
祭りが近くなると「一番塚」交差点近くの綱置き場まで移動され、出発を待ちます。
今回、令和4年(2022年)の御柱は八ヶ岳の御小屋山の大社有林から切り出したものです。
一番太い本宮一の柱「本一」は、大人の胸より上までくるほど太い大木です。
平成28年(2016年)の綱撚り(つなより、綱打ち)の様子です。各地から持ち寄った根藤(ねふじ)を大勢の力で1本の大きな綱にしていきます。
通常の祭りでは、大勢の氏子達が力をあわせて巨大な柱を諏訪大社まで運びます。
上社の御柱に「メドデコ」という柱が取り付けられ、氏子の皆さんが乗った姿がとても勇壮です。
令和4年の御柱祭は新型コロナウイルス感染症の対策として、山出しでは御柱をトレーラーで運搬することになりました。
●上社山出し
令和4年御柱祭上社山出しは、曳行方法の変更に伴い、車両での運搬になります。
木落し、川越しは行われません。
上社山出し 交通規制情報
日時:令和4年4月2日(土)8:00~14:00(予定)
場所:御柱街道 御柱綱置場から一番塚交差点の間は車両全面通行止め
※八ヶ岳中央農業実践大学校へは鉢巻道路よりお越しください
出発地は原村で、3月末頃、御柱道と八ヶ岳エコーラインの交差する「一番塚」信号近くに上社8本の御柱が縦列に並びます。
通常の御柱祭では、8本の御柱は、氏子のみなさんに曳かれて20km近く離れた諏訪大社上社の本宮と前宮を目指します。その道中には、数々の見せ場があります。
狭く直角に屈折した道路を、民家をかすめて巨木が通過する「穴山の大曲(おおまがり)」
度胸が試される山出しのクライマックス「木落し」
御柱を冷たい雪解け水で洗い清め、巨木が氏子と一緒に川を渡る「川越し」。
川越しを終えた8本の御柱は茅野市の安国寺にある「御柱屋敷」という場所に曳きつけられ、1ヵ月後の5月に行われる里曳きを待ちます。
●上社里曳き
里曳きは中央自動車道近くの「御柱屋敷」から、上社前宮まで約1.4km、上社本宮まで約2.4kmのみの曳行です。沿道では豪華な長持ちや騎馬行列、花笠踊り、竜神の舞などが繰り広げらます。
氏子の皆さんが道を埋め尽くす、以前の里曳きの様子です
そして御柱のクライマックス「建御柱」(たておんばしら)が行われます。
メドデコをはずし、柱の先端を三角錐に切る「冠落し」を行って
御柱はいよいよ御神木へと姿を変えるのです。
令和4年の次は令和10年(2028年)が御柱祭の年となります。