現在、原村からでる燃えるごみの焼却灰を埋め立てている一般廃棄物最終処分場は、埋立量がいっぱいになりつつあり、そのため焼却灰を地域外の民間最終処分場に搬出し、南諏衛生施設組合の最終処分場の延命化を図っています。このような危機的状況から、ごみとして最終処分される量をできる限り減らし、環境への負担を抑えるため、ごみの排出量を抑え、限りある資源を有効活用していかなければなりません。
【図-1】環境問題と廃棄物
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循環型社会って何だろう?
私たちの社会はこれまで大量に生産し、消費し、廃棄することが前提の社会でした。しかし、環境や資源、エネルギーが限りあるものであること、将来にわたり安全で質の高い生活を維持し、健全な社会活動を営むためには、環境の制約や資源の制約に対応した「循環型社会」を築くことが必要であると考えられるようになってきました。
「循環型社会」とは、
- 廃棄物の発生抑制
- リサイクルによる資源の循環的な利用
- 廃棄物の適正な処分
が行われることにより、天然資源の消費をできるだけ節約し、廃棄物を捨てることなく循環資源として再利用し、環境への負荷をできる限り少なくする社会のことです。
- 循環型社会形成推進基本法
- 家電リサイクル法
- 資源有効利用促進法
- 食品リサイクル法
- 容器包装リサイクル法
- 建設リサイクル法
- 自動車リサイクル法
- グリーン購入法
- 廃棄物処理法
などの法律が作られた背景も、「循環型社会」を築きあげるために作られたものです。
資源・環境問題とは?
長年にわたって行われてきた大量生産、大量消費の結果、私たちはさまざまな環境問題に直面しています。
廃棄物の不法投棄・ダイオキシン汚染のように私たちの日常生活に直接影響することがら、地球温暖化・野生生物の種の減少のように地球と生物の生存にかかわる問題など、環境問題はたくさんの問題をかかえています。(図-1参照)
また、環境問題とリサイクルについては、次のような観点からも考える必要があります。
- 資源の収集・・・鉱物資源採掘の際、鉱山採掘所周囲の環境破壊を招いている可能性がある。
- 地球温暖化・・・プラスチック類をリサイクルせずに焼却処分すると、地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の増加を招く。
- オゾン層の破壊・・・冷蔵庫の冷媒や、スプレー缶に使われているフロンガスは、オゾン層を破壊する。
以上のことからも、資源物の分別収集をすることは、環境問題を解決する方法のひとつとして重要なことです。
だから分別(資源物)収集
原村の豊かな自然環境を後世に受け継ぐため、これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済のあり方や生活様式を見直し、「ごみを出さない」「ごみを再資源としてリサイクル」する循環型社会を目指しています。
そのために、分別収集の徹底を住民の皆さんにお願いし、資源物のリサイクル活動を推進するとともに、事業者や行政も流通・消費・処理までの過程において責任と役割を認識し、循環型社会づくりに取り組んでいく必要があります。
また「環境にやさしい生活への改善」「ゴミになるものを買わない」「過剰包装された物の購入を控える」「ゴミになるものを家庭に持ち込まない」などのゴミの発生原因を減らすことも大切です。