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トップ記事平成23年度 広報はら2月号

平成23年度 広報はら2月号

更新日2021年3月11日

平成23年度広報はら2月号村長きよしの高原の風vol.6

今年も新年の初日の出は天女山頂で迎えました。毎年のことですが社会体育館行事の村民御来光登山でです。雲はあったのですが甲武境の秩父多摩山塊から曙光が射した時、言いしれぬ身の引き締まりを覚えました。昨年の大災害を経て今年こそ住民一丸となって、良い年にして行かなければと願った次第です。こんな敬虔な気持ちになれたのも苦労して此処まで登って来ればこそです。

村民御来光登山は長い歴史です。第1回目、御来光登山をしようとは体育指導員の発案だったように思います。幌掛トラックの荷台に大勢が乗込んで入笠山でした。明るくなる迄藁を敷き込んだ荷台で寄添って仮眠したか、火を焚いて暖を採ったか、確かな覚えがありません。兎に角若さにまかせて、皆でわいわい賑やかだったことしか記憶していません。2回目迄入笠山でやりましたが、間があいて3回目からは、霧ケ峰車山でやるようになりました。山岳会が主導となって腰までのラッセルをしたこともありました。この頃までは最も熱が入っていて、記念品にペナント等を出したりしました。

御来光登山は今年で41回目になります。大荒れが予測され事前に中止した年もありましたし、登っても曇りで曙光拝観に至らなかったこともあります。けれども浩然の気を愛する人たちによって長く続いています。入笠山、車山、守屋山、天女山と山も替り、もとの山に戻ったりもしました。車山は最も長く続き、参加者も多く、大型バスを貸切って行ったものです。私はヒマラヤ登山や冬山登山で不参加のこともありましたが、在宅の年は必ず参加しています。年の初めに大自然に接し、荘厳な日の出を拝することで、生かされている自分を感じるのです。

私は本格的な登山を長年続けてきましたので、その方面の知識や技能は多少あります。今後も御来光登山を続け、多くの方が清新の気を養えば村づくりに資すると思うのです。

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