平成30年6月18日に大阪府北部を震源とした地震において、倒壊したブロック塀等により小学生を含む2名の方が亡くなられる大変痛ましい事故が発生しました。
古いブロック塀にあっては、劣化や鉄筋の不足等により、地震時等に倒壊の恐れがあります。ブロック塀は、外構等に用いられプライバシーの確保や防犯などに役立つ一方、構造の基準を満たさないものについては、今回のような地震等による倒壊の事例も多く発生しており、通学路、避難路、不特定多数の人々が通行する道路等に面するブロック塀の安全確保が重要です。
■安心なブロック塀を目指しましょう
建築基準法等の規定を満足するブロック塀は、大きな地震にも耐えることができます。しかし、ブロック塀は、厳しい自然環境のもとで、年数とともに老朽化し、ブロックのひび割れや欠け、鉄筋のさび、塀の傾き等が発生します。ブロック塀の維持管理は、所有者・管理者の責任であり、日頃から点検・診断し異常が認められたときには、転倒防止対策や改修を早急に行い、安心な生活空間の構築をめざしましょう。
ブロック塀の診断には「ブロック塀の診断カルテ(http://www.jcba-jp.com/dictionary/aim_3.php)」による自己診断、専門知識をもつブロック塀診断しによる精密診断があります。ブロック塀の診断に関する情報は、一般社団法人全国建築コンクリートブロック工業会にお問い合わせください。
(出典:パンフレット「建築物もあなたと同じ健康診断」より 国土交通省・建築物防災推進協議会・一般社団法人日本建築防災協会)
■点検と改修をお願いします
地震によって道路沿いにある塀が倒壊すると、子供や高齢者などへの被害のおそれがあるだけでなく、緊急車両の通行の妨げになり、避難や救助に支障が出ます。
ブロック塀等の安全確保は所有者の責任です。ご自宅の塀の安全点検を行っていただき、傾きやひび割れといった劣化が見られる場合や、控壁(ひかえかべ)が無い等基準に適合しない場合には、施工業者等の専門家に相談しましょう。また、定期的な点検を行い、早期の危険発見に努めましょう。
■点検表(チェックリスト)を使って点検してみましょう
下の点検表(チェックリスト)を使って、ブロック塀等の自己診断をしてみましょう。
ブロック塀(現行基準).xlsx (XLSX 33.2KB)
■相談窓口
点検の結果、安全性の疑義や基準の確認などご不明な点がございましたら下記の相談窓口へお問い合わせください。
●諏訪建設事務所 建築課 電話 0266-57-2923(直通)
専門家によるブロック塀診断をご希望の方は、下記協会にお問い合わせください。
●公益社団法人 日本エクステリア建設業協会(https://jpex.or.jp)