経過と目的
原村では令和2年度に新交通システム検討委員会を設置し、従来の公共交通(セロリン号、穴山・原村線)ではカバーしきれない、日中の“公共交通空白地帯”を解消するための対応策を検討して参りました。
多様な交通体系がある中、運行ルートの自由度が高い『AI乗合オンデマンド交通』の導入が“公共交通空白地帯”の解消に繋がるとして、茅野市の公共交通「のらざあ」アプリを共同使用する形で実証運行を令和4年10月31日~令和5年5月31日の約7か月間実施しました。
原村の交通の主な特徴である”村内に駅が無いこと”や”住民の生活圏が隣接する市町(茅野市、富士見町)とまたがって形成されていること”などから、広域的な公共交通の構築を目指し、令和5年6月に「のらざあ」の本格導入の方針が認められました。
今後は、AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」の導入と併せて、既存の定時路線の見直しも行い、ハブ&スポーク型の地域公共交通へ転換していくことで、役場を“駅”(ハブ)のような場所にすることを目標としております。
「のらざあ」とは?
これまでのセロリン号に替わる原村の新しい移動サービスの愛称です。
※「のらざあ」とは、茅野市の方言「~ざあ(しよう)」を組み合わせて「乗ろうよ」という意味があります。(茅野市HPより)
セロリン号は令和6年1月31日で終了し、令和6年2月1日からは「のらざあ」となります。
※穴山・原村線は継続します。
セロリン号のマーク 原村「のらざあ」のロゴマーク
令和6年1月31日で終了 令和6年2月1日から開始
AI乗合オンデマンド交通とは?
・事前の利用者登録(スマートフォンアプリまたはコールセンターから登録)
・乗車予約専用のアプリの使用またはコールセンターから配車を予約
・利用者の予約に対して、AIによる最適な運行ルートや乗り合いが可能なルートを探し出し、自動で配車
・利用者は村内のバス停を基に設けられた乗降場所(ミーティングポイント)から乗降し、ポイント間を移動
・クレジットカードでキャッシュレス決済が可能
従来の定時定路線と違い、ダイヤや路線に縛られることなく目的地へ向かうことが可能。