縄文の深呼吸Part2 元気に開催しました!
10月15日(土)阿久遺跡にて、昨年好評だった
『縄文の深呼吸』の第二回目が開催されました。
阿久遺跡は、縄文時代前期の大祭祀場として
国史跡になっており、現在は縄文の環境に戻した
森になっており、訪れる人に癒しを与えています。
そんな聖地でのイベントは、当日のお天気が
心配されましたが、気持ちのいい秋晴れ
の中、沢山の方にご来場いただき楽しい
時間を共有することができました。
本当にありがとうございました。
来場者記念品として、『火の女神フゥーちゃん
オリジナルチェア』を一人一つずつ配布し、
そのイスに座って皆さんイベントを楽しみ
ました。
昨年は、会場に土器を展示して大変好評だったので、
今回は石器の展示コーナーを設けると、原村から
このようなすばらしい石器が出土している事に
皆さん驚き、見て触れて感動されているご様子でした。
さぁ、縄文人に扮した村長挨拶から
『縄文の深呼吸』スタートです!
縄文の舞
講師:キモト リエ氏
身体表現のワークショップなど多数参加して
表現の輪・踊りの輪を広めていらっしゃる
キモト リエ氏に、『阿久の祈り』と題した
舞を披露していただきました。
縄文時代前期、ムラの人々が集まり祭祀が
行われていた神聖な阿久遺跡を舞台としての
舞は、その場の空気を変え観る人を惹きつける
素晴らしいもので、舞の中でのキモト氏の呼吸
は、まさに縄文の深呼吸にぴったりでした。
阿久の森学習会
①「星降る縄文世界と阿久」
講師:佐々木 潤
(原村教育委員会 生涯学習課 文化財係長)
日本遺産に認定された原村を含む中部高地の話を
はじめとする阿久遺跡の概要を解説しました。
②「環境変化の中に栄えた阿久遺跡」
講師:三上 徹也氏(一社 大昔調査会副理事長)
大昔(原始・古代)や、昔(中近世・近現代)における
人間活動を考察する為、考古・歴史資料に関する調査研究を
行い、その成果をわかりやすく公開する活動をしている
三上氏をお招きし、なぜ縄文時代に人々は阿久に集まった
のかなど、わかりやすい言葉で講演して下さり皆さん
興味深く聞き入っていました。
森の音楽会
①「縄文まで届けバイオリンの音色」
行田 智昭氏
原村在住で、音楽好きな家庭に育ち3歳から
バイオリンを習い現在も親しんでいる行田氏。
当日は、「G線上のアリア」「情熱大陸」
の他2曲を演奏して下さり、アンコールの声も
あがりました!
②「皆で楽しく叩こう縄文太鼓」
八ヶ岳Jomon楽会
昨年も参加していただいた八ヶ岳Jomon楽会の
皆さんが、新曲【黒曜石の歌】の演奏や、楽しい
パフォーマンスの中、曲に合わせて観客の皆さんも
一緒に踊る場面もあり、会場全体が盛り上がりました!
書道パフォーマンス
講師:石川 真依子氏
幼いころより書に触れ、自身の感性のまま
現在も書に打ち込んでいる原村在住の石川氏。
すがすがしい空気の中、『共鳴』という文字を
阿久の神聖な大地のパワーを貰いながら、曲に
合わせてダイナミックに表現しました!
※共鳴=人はいつの日も一人では生きていけないから、
みんなで共鳴しあって生きていこうとの意味を込めて
各種ブース出展
【文化財係】
文化財係職員手作りの縄文グッズの販売は、
昨年も大変好評で、リピーターのお客様も
沢山いらして嬉しかったです!
今回は・・・
個性豊かな「オリジナル土偶」
縄文文様をデザインした「ストーンアート」
阿久の間伐材を使った「フゥーちゃんWoodコースター」
裂き織りの里原村から「コースター」と
「ちょこっと便利なティッシュケース」
の4種類を作って販売しました。
中には、裂き織りのコースター+Woodコースター+土偶
の3点セットで購入される方もいて、大盛況でした。
【八ヶ岳美術館】
黒曜石のナイフやアクセサリー、作家さんの
作品の数々。
フゥーちゃん風の土偶や、阿久の森学習会で
講師を務めた三上氏の書籍等を販売しました。
大変好評で、昨年の倍の売り上げがあった
そうです!
【原中学校 高空学級】
高空学級の生徒さん達手作りのキャンドルや
ポチ袋などかわいい作品が沢山並びました。
常にお客様に囲まれて賑やかでした。
【Jumpin】
移動販売車のJumpinさんが、種類豊富なおいしい
パンを販売!大盛況で完売しました♪
ワークショップ
【花紙で作るステンドグラス】~八ヶ岳美術館~
参加者:30名
火の女神フゥーちゃんやピカタン、土器を模った
黒い台紙に好きな色の花紙を貼りつけて、
大勢の方が素敵なステンドグラスを作って
楽しみました。
【縄文アクセサリー】~文化財係~
参加者:65名
様々な形の木材を選んで縄文の文様をデザイン
して描き、竹やウッドビーズと一緒にひもに
通したネックレスやストラップを作りました。
行列ができるほどの大人気!
手作り縄文アクセサリーの完成に、皆さん
大満足のご様子でした。
清掃活動
SDGsへの取り組みとして、自由参加で12名
の方が阿久遺跡周辺のゴミ拾いに協力して下さ
いました。
回収してみると・・・
◆燃えるゴミ・資源物等:2,345g
◆鍋等危険物:1,450g
昨年同様、かなりのゴミが落ちており中には
鍋まで…。
遺跡に限らず、ゴミを捨てない心でありたいですね。
原村埋蔵文化財収蔵庫の公開
55名の方々が観覧希望で集まり、原村から出土
した土器や石器等を収蔵している収蔵庫の中を
係員の解説付きでご案内しました。
皆さんから質問も沢山出て熱心に見学していました。
収蔵庫の見学は、2名様以上であれば職員と都合を
合わせて見学を随時受け付けています。
また、遺物の整理作業を行っている文化財整理室
の見学も可能ですので、お気軽にお問合せ下さい。
貫頭衣(かんとうい)
イベントでは、住民の方々や原中学校の生徒
さん達と共同制作した貫頭衣をスタッフが
着用し、イベントを盛り上げました♪
会場には、来場者が試着して記念撮影できる
ようにと展示したところ、大変好評で
「売ってほしい!」との声までいただき
嬉しい限りです。
今回2回目の縄文の深呼吸ということで、前回の
反省を活かして駐車場を一方通行にしたり、
トイレの数を増やしたりと工夫しましたが、
皆さんいかがでしたでしょうか。
お帰りになる際には、「楽しかった~!」
「十分に楽しめた!」「内容もよかった」等の
声をいただきましたが、何か改善点等ございま
したら、文化財係までご連絡いただけると幸いです。